北九州市の心療内科・精神科 - 黒崎こころのクリニック

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不眠症

Insomnia

料金の目安

初診 2,500〜3,500円 初診料、精神療法、(内科的検査)、(心理検査)、
処方せん料
再診 1,500〜2,000円 再診料、精神療法、処方せん料

不眠症単独の診断であれば精神療法の費用はいただきません。

精神療法の適応となる他の精神疾患が併存する場合にのみ精神療法の料金が発生致します。また、院外の調剤薬局でお払いいただくお薬代は含まれておりません。

不眠について

夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。

日本においては約5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるとされています。不眠症は、小児期や青年期にはまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。また、男性よりも女性に多いといわれています。

日本人の不眠症の発症頻度

不眠症は睡眠障害の中で最も高頻度に認められる病態です。日本の一般人口を対象として行われた疫学調査によれば、成人の21.4%が不眠を訴えています。さらに、成人の14.9%が日中の眠気に悩み、6.3%が寝酒あるいは睡眠薬を常用していることが明らかにされています。
平成19年に厚生労働省が行った調査でも、国民の5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答しています。

不眠症は、小児期や青年期には稀であり、20~30歳代に始まり、中年以降で急激に増加し、40~50歳代でピークを示します。この背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、生活リズムの乱れ、ストレスなどが関連していると考えられています。

不眠症のタイプ

入眠障害

床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。

中途覚醒

いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。

早朝覚醒

希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。

熟眠障害

眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。

(なお、これらの症状は同時に複数現れることがあります。全体的には中途覚醒の患者の割合が多く、加齢とともに顕著に増加します。また、60歳以上の高齢者は各タイプとも頻度が高く、加齢に伴い不眠が増加していることがうかがい知れます。高齢者では、加齢による睡眠構造の変化から、徐波睡眠が減少し、睡眠が分断されやすくなります。また、夜間の頻尿・痛み等、体の変化も生じます。これらのことが、加齢に伴い不眠が増加していることの原因であると考えられています。)

不眠症を引き起こす主な原因

心理的原因

何らかのストレスに関連して起こる不眠。例)家族や親友の死、仕事上の問題など。特に眠れなくなった前後の出来事を、詳しく検討することで、明らかになってくることがあります。

身体的原因

身体の病気や症状が原因で起こる不眠。例)外傷や関節リウマチなどの痛みを伴う疾患。湿疹や蕁麻疹などの痒みを伴う疾患。喘息発作や頻尿、花粉症など。身体的な病気や症状を治療することで、改善されることがあります。

精神医学的原因

精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつです。憂うつな気分が続いたり、これまで楽しかったことが楽しめなかったりするのは、うつ病かもしれません。
それが原因で眠れなくなったりします。慢性的な不眠症では、3分の1から半数は、何かしらの精神医学的な疾患を持っているとも言われています。落ち込んだり憂うつな気分が続く時は注意が必要です。不眠を改善させる意味でも原因となっている精神医学的疾患の治療を優先させなければいけません。

薬理学的原因

服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠があります。代表的な薬には、抗がん剤、自律神経・中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。服用しているお薬、飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないかを確認することが大切です。ドリンク剤には意外とカフェインが多く含まれているので注意が必要です。

生理学的原因

睡眠を妨げる環境による不眠があります。海外旅行や出張による時差ボケや、受験勉強や職場の勤務シフトなどによる生活リズムの昼夜逆転など、ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能が低下し、眠る機会が妨げられることがあります。
先ずは少しでも眠りやすい住環境、例えば就寝前には照明を落とし、起床時には上げるなど、光のコントロールを考えたり、心と体がリラックスできるよう工夫してみましょう。

治療

睡眠導入剤

現在の睡眠薬の処方としては、「ベンゾジアゼピン系」「非ベンゾジアゼピン系」が主流となっています。その理由は効果がしっかりとしており、副作用も重篤なものは少ないからです。
しかし耐性・依存性の副作用は無視できるものではなく、ベンゾジアゼピン系の依存性は社会的にも問題となっています。その問題を受けて、近年、メラトニン受容体作動薬、また、オレキシン受容体拮抗薬が処方できるようになり、治療の選択肢が広がってきています。

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